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8月 Augustです。
子供たちが小学生の時に家族で「さすらいの旅」に出ました。「所詮しがない旅がらす(ただしコブツキ)、行く当てのない旅でござんす」とばかりに、食料や布団を積んでいざ出発。とにかく糸魚川へ出て、「さ~てと、右へ行くか左へ行くか、どっちにしようか?」子供たちの希望は左でした。北陸路を時々泳いだり、昼寝をしたり、お弁当を食べたり、ご機嫌な旅でした。そうこうするうちに段々私の実家に近づいていきます。それなら一夜の宿をお祖父ちゃんのところに求めるか、ということになり子供たちは大喜び。「早めに連絡をしてご馳走にありつくか、それとも驚かせるか、どっちが良い?」、すると異口同音に「驚かせよう」ということに。玄関でインターフォン越しに「はい」と応答する母のすました声。「旅の者ですが、今晩泊めていただけませんか」。内容が内容だけに出てきた母は不安顔、奥に父の心配そうな顔も見えます。私たちの笑い転げながらの「こんにちは!」の挨拶に、「何?どうしたの?ほんまに驚かせんといてよ。心臓に悪いわ…」いろんな言葉が出てきました。「ちゃんと言っておいてくれたら用意しておいたのに…」と言われながらも美味しい夕食を堪能しました。
翌朝「もう一晩泊って行ったら…」の言葉を背に、ワインやビールなどたくさんのお土産とお小遣いまで貰って、再びあてどのない旅の続き。この日は伊勢路をブラブラ。埠頭のようなところで野宿することになりました。車内は貰ったお土産などで結構狭くなっていたので、ふと考えました。『お土産を外に置くか、子供を外に寝かせるか』。しかし、そこは親心、ワインなどを車の下に隠して子供は車内に。後で母に「そんなの考える方がおかしいわ!」
翌日はフェリーで愛知へ。大勢の人が潮干狩りをしていました。そこで子供たちも嬉々として潮干狩り。そのうちにずぶ濡れになり着替えがなくなってしまいました。仕方なくパジャマを着て、以後はトイレ以外は一切外に出ない約束で一目散に家路に着きました。
子供たちは幼く、私たちは若く、そして両親が健在だったころの夏の思い出です。幼稚園前だった頃の息子の質問です。「子供は大きくなると大人になるでしょ。大人は大きくなるとお年寄りになるでしょ。お年寄りは大きくなると何になるの?」「ウ~ン(答えに窮する私)」。月日は疾く過ぎ、あの時の3世代は一段ずつ次のステージに上っています。
中信美術会賞 | 2部 | 一 | 柳澤 留美子 | 夢の記憶 |
中信美術会賞 | 2部 | 一 | カミジョウ ミカ | 人間とはトロケテイク |
松本市長賞 | 2部 | 会 | 阿諏訪栄美子 | 旅の思い出 |
松本市美術館賞 | 2部 | 会 | 藤原 まさ恵 | '22 想 |
松本市美術館奨励賞 | 1部 | 会 | 西原清子 | 下校のひととき |
松本市美術館奨励賞 | 2部 | 会 | 小林 信や | あした |
松本市美術館奨励賞 | 3部 | 会 | 丸山 と志江 | あなたが滅ぼすより多くをわたしは産み出す |
松本市美術館奨励賞 | 3部 | 一 | 宮下 晴雄 | 薫風 |
松本市美術館奨励賞 | 4部 | 会 | 森岡宗彦 | 白陶刻文壺 |
松本商工会議所会頭賞 | 2部 | 会 | 福岡 政博 | 流木 |
松本芸術文化協会賞 | 1部 | 一 | 上ノ原亜季 | 花便りの招待状 |
松本芸術文化協会賞 | 2部 | 会 | 小林 幸子 | 化石の賦"突然ノ襲来” |
松本芸術文化協会賞 | 2部 | 会 | 関 陽子 | 魚譜a |
松本芸術文化協会賞 | 3部 | 一 | 越山明都 | Black Box(スイング) |
松本信用金庫賞 | 2部 | 会 | 杉浦 加津美 | ミクロコスモス~共生と葛藤~ |
長野銀行賞 | 2部 | 会 | 桑村 恭子 | コーヒーカンタータ |
長野県民芸協会賞 | 4部 | 会 | 小松 宏江 | 野火走る |
信濃毎日新聞社賞 | 1部 | 会 | 村上さつき | 嘘と真実 |
市民タイムス賞 | 2部 | 会 | 三宅 弘子 | 青いリンゴ |
市民タイムス賞 | 2部 | 一 | 北原 啓輔 | 城のある町は憂鬱な雨 |
信越放送賞 | 4部 | 一 | 水本 さやか | 月兎の舟 |
長野朝日放送賞 | 2部 | 一 | 井出 寿一 | 夏のあの日に |
テレビ松本賞 | 2部 | 会 | 宮坂 陽子 | 冬の記憶 |
A氏賞 | 1部 | 一 | 江原まゆみ | My name is ZARA |
K氏賞 | 2部 | 会 | 古畑睦弥 | 祈る |
額縁のタカハシ賞 | 2部 | 一 | 横林 幸子 | 日々の時間 |
こばやし画材賞 | 2部 | 一 | 塩島 千典 | 弦楽のためのセレナーデ |
シナノ画房賞 | 2部 | 一 | 降旗 みゆき | 解体機 |
マルオカ賞 | 2部 | 一 | 大和 希 | 記憶の森 |
マルオカ賞 | 2部 | 一 | 西谷 清子 | 捧ぐ |
ジュニア大賞 | 2部 | ジ | 熊藤 瞳 | 旅立ちの希望と不安 |
才能教育研究会賞 | 2部 | ジ | 飯島 真愛 | 闇雲に彷徨う |
松本芸文協ジュニア賞 | 4部 | ジ | 向井桃子 | 雪解け |
ジュニア賞 | 2部 | ジ | 折井 妃愛 | 執着 |
ジュニア賞 | 2部 | ジ | 松井 響生 | 暮らす無生物 |
ジュニア賞 | 2部 | ジ | 松本 真陽 | 無空 |
ジュニア賞 | 2部 | ジ | 水谷 友香 | 環境 |
ジュニア賞 | 2部 | ジ | 吉田 稟 | 可惜夜 |
ジュニア賞 | 2部 | ジ | 元島 旭 | 後輩 |
![]() 画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます 74回展のポスターができました。 今回は、征矢野久さんの初夏の安曇野を描いた水彩画です。 |
リーフレットもできました。 詳細は中信美術展のページをご覧ください。 |
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矢野口 靖
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