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★★★ 連綿と続く芸術への熱き想い ★★★



お知らせ
第75回長野県美術展は、以下の日程で開催されています。

長野会場 9月24日(日)~10月1日(日)休館日9月27日(水)
     AM9:00~PM5:00(最終日 ~PM3:00 )
     長野県立美術館 地下1階しなのギャラリー他
飯田会場 10月8日(日)~10月15日(日) 休館日10月10日(火)
     AM9:00~PM5:00
     飯田市美術博物館


以下の中信地区の皆さん(13名)が受賞されました。
おめでとうございます。


詳しくは、県展ホームページ

今月のア・ラ・カ・ル・ト
 

10月、October になりました。9月は半ばを過ぎても夏の暑さが続いていたので、そのまま季節感がずれているように思えます。
20年以上前のことです。英会話を習っていたフランス人のOは野生動物保護に熱心で、信大の研究生として「信州ツキノワグマ研究会」で活動していました。草食性動物のツキノワ熊は奥山で広葉樹の実などを食料としている。臆病な性格で自分から人間を襲うことはないが、バッタリ遭遇すると危ないから、山に入る時は音楽や鈴の音、声などで存在を知らせれば向こうから離れていく。しかしヒトとの住み分けが曖昧になってきており、天候異常などにより山の食糧が不足して里へ下りてくる個体も増えてきている。として人間との共存を図るために「奥山放獣」に取り組んでいました。これは暴れて怪我をしないように2個のドラム缶を使った檻を何か所かに設置し、辛子スプレーで人間の怖さを知らせた後に、発信装置をつけ奥山へ放して追跡調査をする方法です。経費捻出のためにTシャツを作りました。デザインを頼まれたので、「森のくまさん」のイメージで可愛い熊を描いたら、即ダメだし。リアル熊を要望されたことがあります。ある朝、「H村(当時)の檻に掛ったから行く?」と電話がありました。その時の稀有な体験談です。
《想像以上にかなり険しい山道、到着すると熊は檻の中で体当たりをして吠えている。辛子スプレーをかけて獣医が大体の体重を推測、麻酔の量を決めて麻酔銃で撃つ。暫くすると眠っている熊が引き出される。私は記録係。雌雄、体長、毛並みなどを取れるだけの情報を集め、年齢を知るための歯を一本抜いて…そうこうするうちに少しモゾモゾと動き出す。「早くしろ、醒めてきたぞ!」と大声。発信器をつけ終わると檻に戻して、入口は開けておく。すぐに「木に登れ!」と指示が。私は木登りなど初めてだったけれど必死。でも他の人ほど高くは登れない。声を出さずに見ていると、檻から出てきた熊がキョロキョロと辺りを見回して、素早く去って行った。》
A市メール配信サービスから「クマ目撃情報」が頻繁に出されます。異常気象の今夏、団栗などの山の食べ物は不作だと思います。冬眠を前にして熊は益々人里に下りてくるのではないかと心配です。野生動物との共存は大切だと思いますが、20年余り前との環境の変化を感じています。情報に接する度に「共存」という言葉を軽々に言えない自分がここに。(K.M)

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中信美術会

委員長 
清沢龍美
事務局 
 〒390-1401
 長野県松本市波田6558-1
 古畑睦弥 
 TEL 090-3069ー6466