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★★★ 連綿と続く芸術への熱き想い ★★★


今月のア・ラ・カ・ル・ト
10月のアラカルト  

10月、神無月になりました。「10月は黄昏の国」、学生時代に読んだ本のタイトルです。読み終えたのか、どんな内容だったのかは覚えていませんが、その題名だけはずっと私の頭の中にあって、樹々の葉が黄色や赤を帯び、やがて輝くような黄や赤に変わり、そして寂しげにはらはらと地に帰るこの時期の黄色、赤、オレンジ色などで作り上げる色合いを黄昏色と表現していました。

あらためて黄昏色の定義を調べてみました。「たそがれ色;日没前の夕焼けのオレンジ色と藍色の夜空が組み合わさった情景。もっとも美しい時間。ⅿagic hour と呼ぶ。そして、その語源は夕暮れ時、人の顔の区別がつきにくくなる頃の「誰ぞ彼」から、また同じ意味で、明け方の同じ情景を「彼は誰ぞ」から「かわたれ時」という。」・・・あれれ、私が思っていたのとは違っている? 季節を問わず使う言葉でした。

では、私はなぜ勝手に「黄昏色はこれ」と決め込んでいたのでしょうか。稲田の輝き、日ごとに山々の彩りが麓に降りてくる風景が、「10月は黄昏の国」そのものに思えたからでしょう。その後1980年代に老年期を迎えた男女が主人公の映画「黄昏」が上映されました。その時に貼ってあったポスターは、黄葉の林が湖に写り込み、画面全体が深いイェローオーカーに覆われた中で二人の乗ったボートが静かに湖面に浮かんでいるもので、とても印象的でした。このポスターも影響していると思います。あの一冊の本に出会ったのが、大人の人生の明け方「かわたれ時」だったとすれば、私は今「たそがれ時」にいます。どちらも同じように「美しいというより良い時間」ということになりますね。

最近、来し方行く末を深く考える時間がありました。「かわたれ時」だったあの頃はどんな未来が開けるのか夢もあり、活力がありました。年月を経た「たそがれ時」の今、ともすれば諦めの気持ちになる時もありますが、時間を積み重ねたからこそ育ったものもあるのだと思います。「過ぎた時間を嘆かず、これからの時間を楽しむことにしたよ」と宣言した時の家族一同の反応は、「じゃぁ今まで何だったの?結構楽しんでいたよ」。「そだね~」

昨秋とはまた違う色・風・空気を感じる秋、10月を迎えました。こんな素敵な秋の詩に出会いました。

空が/ 雲の旗をふって/ 地球に合図する

     地球は金色のうねりで/ 空に応える

秋 は光ります

          澄んだ目でみよう 

すそを翻して/ 秋が通りすぎるのを

(空が  工藤直子)

(K.M)

お知らせ
第74回長野県美術展の一般入選者および受賞者の発表がありました。
長野県美術展のバナーからご覧になれます。

第74回中信美術展の全作品を順次掲載しています。
速報!
第74回中信美術展 受賞者発表
中信美術会賞 2部 柳澤 留美子 夢の記憶
中信美術会賞 2部 カミジョウ ミカ 人間とはトロケテイク
松本市長賞 2部 阿諏訪栄美子 旅の思い出
松本市美術館賞 2部 藤原 まさ恵 '22 想
松本市美術館奨励賞 1部 西原清子 下校のひととき
松本市美術館奨励賞 2部 小林 信や あした
松本市美術館奨励賞 3部 丸山 と志江 あなたが滅ぼすより多くをわたしは産み出す
松本市美術館奨励賞 3部 宮下 晴雄 薫風
松本市美術館奨励賞 4部 森岡宗彦 白陶刻文壺
松本商工会議所会頭賞 2部 福岡 政博 流木
松本芸術文化協会賞 1部 上ノ原亜季 花便りの招待状
松本芸術文化協会賞 2部 小林 幸子 化石の賦"突然ノ襲来”
松本芸術文化協会賞 2部 関  陽子 魚譜a
松本芸術文化協会賞 3部 越山明都 Black Box(スイング)
松本信用金庫賞 2部 杉浦 加津美 ミクロコスモス~共生と葛藤~
長野銀行賞 2部 桑村 恭子 コーヒーカンタータ
長野県民芸協会賞 4部 小松 宏江 野火走る
信濃毎日新聞社賞 1部 村上さつき 嘘と真実
市民タイムス賞 2部 三宅 弘子 青いリンゴ
市民タイムス賞 2部 北原 啓輔 城のある町は憂鬱な雨
信越放送賞 4部 水本 さやか 月兎の舟
長野朝日放送賞 2部 井出 寿一 夏のあの日に
テレビ松本賞 2部 宮坂 陽子 冬の記憶
A氏賞 1部 江原まゆみ My name is ZARA
K氏賞 2部 古畑睦弥 祈る
額縁のタカハシ賞 2部 横林 幸子 日々の時間
こばやし画材賞 2部 塩島 千典 弦楽のためのセレナーデ
シナノ画房賞 2部 降旗 みゆき 解体機
マルオカ賞 2部 大和 希 記憶の森
マルオカ賞 2部 西谷 清子 捧ぐ
ジュニア大賞 2部 熊藤 瞳 旅立ちの希望と不安
才能教育研究会賞 2部 飯島 真愛 闇雲に彷徨う
松本芸文協ジュニア賞 4部 向井桃子 雪解け
ジュニア賞 2部 折井 妃愛 執着
ジュニア賞 2部 松井 響生 暮らす無生物
ジュニア賞 2部 松本 真陽 無空
ジュニア賞 2部 水谷 友香 環境
ジュニア賞 2部 吉田 稟 可惜夜
ジュニア賞 2部 元島 旭 後輩


第74回中信美術展 入選者 発表

74回中信美術展のお知らせ
 
開催日   7月2日(土)~ 7月10日(日)
 作品搬入日 6月25日(土)
 
詳しくは、中信美術会のページ

夏季美術講習会のご案内
 恒例の夏季美術講習会を以下のとおり開催します。昨年に続き、着衣モデルでの2日間の開催となります。詳細は、夏季美術講習会のページをご覧ください。
 主催:中信美術会・松本市美術館
 期日:7月30日(土)・31日(日)
 時間:両日とも10:00~12:00、13:00~16:00
 

第4回工芸ワークショップのご案内
 
第74回中信美術展会期中に第4回工芸ワークショップが開催されます。
 木工・染め・蒔絵・陶芸・織り・沈金 の作品作りができます。
 詳しくは、4部ワークショップのページ

第74回中信美術展開催に向け準備中



画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます 74回展のポスターができました。
今回は、征矢野久さんの初夏の安曇野を描いた水彩画です。  

リーフレットもできました。
詳細は中信美術展のページをご覧ください。


contents

中信美術会

委員長 
 矢野口 靖
事務局 
 〒390-1401
 長野県松本市波田6558-1
 古畑睦弥 
 TEL 090-3069ー6466